ビッグデータやAIでバイオメディカル産業の発展をサポートする「火石創造」

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ビッグデータやAIでバイオメディカル産業の発展をサポートする「火石創造」

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スマートヘルスケアのビッグデータプラットフォーム「火石創造(hsmap.com)」は、政府や工業団地、企業などに対し、ビッグデータおよびAIに基づいた産業分析やバイオメディカル企業の業務のデジタル化に向けたサポートなどを行っている。

同社は2017年にプレシリーズAで3000万元(約4億8000万円)を調達した。また、産業支援の精度を高めるため、中国生物工程学会(Chinese Scociety of Biotechnology)と共同で「中国バイオメディカル産業発展指数(China Biomedical Industry Barometer、略称CBIB)」を発表した。

同社の創業者兼CEOの楊紅飛氏によると、CBIBは独立した第三者機関によるデータ指標である。中国の主要な都市や工業団地、企業などを対象に、バイオメディカル産業の経済、イノベーション、資本面などについて総合的、かつ数値化されたリアルタイムの観測を行い、同産業の発展傾向を見定め、産業発展研究などに定量化に向けた支援を行うものだ。現在、CBIBは無料で一般開放されている。

CBIBを利用した解析

バイオメディカル産業は、実験科学を礎とする従来型からデータ集約型への過渡期にある。各産業が将来的にスマートビジネスの時代に突入していく中、バイオメディカル産業もこれに向けて路線転換を行い、データが主導する成長モデルを構築するべきだと楊氏は見ている。

バイオメディカル産業の成長度はこれまで主に生産高、売上高などで評価され、イノベーションやサービスの質には関心を払ってこなかった。また、潜在力やリソースを数値化して評価することもなく、これらを総合的かつ継続的に評価するための統一された体系もなかった。CBIBは産業の動向を数値化して観測し、評価するシステムを実現し、傾向予測や判断、ベンチマークや企業のモニタリング、資本動向観測などの機能を備え、これらの機能に基づいて産業のデジタル化を進めて、産業資源の配置効率を上げる。

構成企業の関連指標(提供元:火石創造)

CBIB普及のために、すでに2年半をかけて構築や修正、調整が行われてきた。そのアルゴリズム体系は、生データの移入と計算、評価指標の確定、項目別の指標配列、各指標の重み付け(重要度決定)および指数の合成という5つのステップで構成されている。

CBIBの計算体系

中でも解決すべき大きな難点は、マルチソースデータの定量分析を行うため、統一されたデータ基礎体系を構築する必要があること。もう一つは、評価指標の決定における客観性と総合性を確保することだ。

楊氏によると、今後も実際の状況に基づいて継続的にCBIBの調整と最適化を行い、指数をより充実かつ安定させて、先見性と予測性を高めていくという。さらに、CBIBの構成要素となる都市および工業団地に対する深い分析、同タイプの工業団地や都市に見られる共通性の抽出、世界的なバイオメディカル産業の指数研究の展開に力を入れていく。
(翻訳・虎野)

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