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中国新興電気自動車(EV)メーカー「理想汽車(Li Auto)」で人工知能(AI)チップ開発の責任者だった驕暘氏が、すでに韓国サムスン電子に移籍し、画像処理に特化したプロセッサ「GPU」チームの中核メンバーとしてプロジェクトの計画やチームの構築を担当していることが分かった。
驕氏は理想汽車に入社する前、アリババ集団の研究機構「達摩院(ダモアカデミー)」でチップ技術部門の責任者を務め、推論用の高性能AIチップ「HanGuang 800(含光800)」の開発・発表を主導した。同氏のサムスン移籍は、同社がモバイル向けGPUの自社開発を計画しているという海外メディアの情報を裏付ける形となった。
サムスンはまた、GPUを手掛ける中国の新興企業「壁仞科技(Biren Technology)」の共同創業者で、同社を退職したばかりの焦国方氏にも接触しているという。公開されている資料によると、焦氏はかつて米クアルコムに在籍し、モバイル向けチップセット「Snapdragon(スナップドラゴン)」の開発チーム立ち上げを担当。GPU「Adreno(アドレノ)」の第5世代のアーキテクチャを構築したほか、中国通信機器大手ファーウェイ独自の基本ソフト(OS)「鴻蒙(Harmony、ハーモニー) 」向けのGPUを開発した経験を持つ。
ここ数年、モバイルゲームの利用者が増加するのに伴い、GPUの重要性がますます高まっている。クアルコムとアップルが業界をリードする中、サムスンが競争力を維持するためには、GPUの改善が不可欠となる。
(36Kr Japan編集部)
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