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中国の半導体受託製造最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)はこのほど、2023年1〜3月期決算を発表した。売上高は前年同期比13.9%減の102億900万元(約1990億円)、純利益は44%減の15億9100万元(約310億円)だった。
同社は減益の主な原因として、シリコンウエハーの販売量の減少と工場稼働率の低下を挙げている。当期のウエハー販売量は約125万1700枚、前年同期比で31.98%、前四半期比で20.48%減少した。これにより、工場稼働率は68.1%にとどまった。前年同期比では32.3ポイント減、前四半期期比でも11.4ポイント減と大きく落ち込んだ。
用途別の売上高の割合は、主力のスマートフォン向けが前年同期比5.2ポイント減の23.5%、IoT向けが1.1ポイント減の16.6%、家電向けが1.1ポイント減の26.7%、その他が7.4ポイント増の33.2%だった。
同社の業績予想によると、23年4〜6月期は出荷量と工場稼働率がともに1〜3月期を上回り、売上高は5〜7%増加するが、製品構成の変化によりウエハーの平均単価は減少する見込みとなっている。また、半導体市場が完全に回復する見通しが立たないため、2023年通期の売上高は前年比で1ケタ台の減少となることが予測されるという。
*2023年5月16日のレート(1元=約19.5円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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