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英製薬大手アストラゼネカは、中国事業を分離し、香港での上場を計画しているという。日々高まる国際的緊張の影響から会社を守るためとみられる。英フィナンシャルタイムズ(FT)が報じた。
アストラゼネカは中国事業を別法人として切り離すが、事業の支配権は保持する。関係者によると、同社は数カ月前に投資家との協議を始め、香港証券取引所での上場を選択したが、場合によっては上海証券取引所で上場する可能性もあるという。
中国は米国に次ぐ世界第2位の医薬品市場であり、国内外の製薬会社に大きなビジネスチャンスをもたらしている。アストラゼネカはここ数年、中国で事業を展開する多国籍製薬会社の売上高で首位を維持している。2022年の中国売上高は総売上高の13.1%に当たる57億9200万ドル(約8400億円)で、23年1~3月期は総売上高の15%に当たる16億ドル(約2300億円)だった。
地政学的リスクの高まりにより、ますます多くの多国籍企業が戦略の見直しを余儀なくされている。中国事業の分離上場はその選択肢のひとつかもしれない。
*2023年7月1日のレート(1ドル=144円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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