ソニーのハイエンドCIS、アンドロイド向けが供給減 中国メーカーはシェア拡大の好機

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ソニーは、スマートフォン向けハイエンドCMOSイメージセンサー(CIS)分野をリードし続けている。米アップルの次世代スマホ「iPhone 15」の標準モデルにも同社の新型CISが搭載される見込みだ。

アップル製品に詳しいアナリスト、郭明錤(ミンチー・クオ)氏はこのほど、ソニーがiPhone 15向けの供給を優先した結果、アンドロイド搭載スマホ向けのハイエンドCISの供給が大幅に減少すると予測。多くのスマホメーカーが代替品の選択に迫られた結果、中国のCISサプライヤーが受注量を増やし、シェアを拡大させる可能性があると指摘した。

iPhone 15の標準モデルのカメラが48メガピクセル(MP)にアップグレードされたのに伴い、ハイエンドCISにも多数の新設計が採用されたため、歩留まりが低下したという。クオ氏によると、ソニーは歩留まりの低下を補うため、アップル向けCISの生産能力を100~120%増強して対応している。

ソニーの生産能力や研究開発のリソースが引き続きアップルに優先的に振り向けられる可能性を考慮すると、中国のスマホメーカーはより多くのCISサプライヤーとの提携を進めることになる。クオ氏によると、中国の「​韋爾半導体(ウィル・セミコンダクター)」のハイエンドCIS(64MP以上)の受注は2023年下期から大きく伸び、23年の市場シェアは3~5%となり、24年には10~15%に拡大する見込みだという。同氏は注目すべきサCISプライヤーとして、中国の「思特威(SmartSens)」も挙げた。 

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(36Kr Japan編集部)

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