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中国の自動車販売業界団体、中国汽車流通協会(CADA)はこのほど、23年1〜6月の各種自動車の残価率に関するリポート「2023年度上半期中国自動車残価率報告」を発表した。同リポートでは、中古車の販売価格を新車の希望小売価格で割って残価率を算出し、ガソリン車は3年後の、新エネルギー車(NEV)は1年後の残価率の統計をとった。
ガソリン車の10万元(約200万円)未満のカテゴリーでは、ホンダの「フィット(飛度)」が残価率72.79%で1位。10万~20万元(約200万~400万円)のカテゴリーでは、ホンダの「シビック(思域)が68.98%で1位だった。
日本車ブランドは販売価格の安定性に加え、市場シェアの拡大も続いていたことから、中国の中古車市場で高い評価を受けてきた。しかし、23年に入ってからは値下げ競争や新エネルギー車(NEV)の台頭なども影響し、日本車ブランドの残価率が最も顕著に減少している。前年同期比で、レクサスは15.91%減、ホンダは15.54%減、トヨタは14.18%減となった。
一方、NEVは保有台数の増加に伴って残価率が上昇を続けており、上位10車種の残価率はいずれも76%を上回った。
プラグインハイブリッド車(PHV)では、ポルシェの「パナメーラ」が1位、「カイエン」が2位となった。比亜迪(BYD)が展開する「王朝(Dynasty)」シリーズからは、「宋Pro(Song Pro)」が残価率82.2%で3位に入ったほか、4車種がトップ10にランクインした。
純電気自動車(BEV)で首位に立ったのは、テスラやBYDのような有名ブランドではなく、上海汽車(SAIC)の独自ブランド「栄威(Roewe)」が打ち出す「科莱威(Clever)」だった。Cleverの希望小売価格は6万元(約120万円)未満で、コンパクトEV市場を代表する車種の1つとして知られている。
*2023年8月22日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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