バイドゥ、23年4~6月期は純利益4割増 生成AI・大規模言語モデルへの投資拡大を継続

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中国検索エンジン最大手の百度(バイドゥ)が8月22日、2023年4~6月期決算を発表した。売上高は前年同期比15%増の341億元(約6800億円)。うち、中核事業のオンラインマーケティングの収入は15%増え、196億元(約3900億円)となった。

純利益は43%増の約52億1000万元(約1000億円)で、市場予想の43億元(約860億円)を上回った。非米国会計基準(Non-GAAP)ベースの純利益は44%増の約80億元(約1600億円)だった。

バイドゥは23年3月16日、独自の大規模事前学習モデル「文心大模型」をベースにした対話型AI「文心一言(ERNIE Bot)」を発表した。中国テック大手で最も早い生成AIの発表だった。李彦宏(ロビン・リー)最高経営責任者(CEO)は決算報告書で、「生成AIと大規模言語モデルは、多くの業界に巨大な変革能力を与え、大きな市場機会を提供する」とし、「私たちは今後も人工知能(AI)分野への投資を拡大し続ける」と述べた。

バイドゥは、検索事業とクラウド事業に加え、第3の成長エンジンとして自動運転事業に力を入れ、事業化のプロセスを加速させている。23年6月現在、同社が開発したオープンソースの自動運転プラットフォーム「Apollo」は、31ブランドの211車種、計900万台余りの自動車に搭載されている。

傘下の自動運転タクシー(ロボタクシー)配車プラットフォーム「蘿蔔快跑(Apollo Go)」は23年4〜6月期、前年同期比149%増となる71万4000回のサービスを提供した。8月2日には、中国自動車大手の長城汽車(Great Wall Motor)などとの提携を発表し、文心一言をスマートコックピットに活用していく方針を明らかにした。

バイドゥが開発した中国版ChatGPT、自動車メーカーが続々導入へ。対話型AIでクルマはもっと賢くなる

*23年8月24日のレート(1元=約19.9円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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