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中国電子商取引(EC)最大手のアリババグループの前副会長、蔡崇信(ジョセフ・ツァイ) 氏は9月10日付の社内文書で、予定通り新たな経営体制への移行が完了し、蔡氏は会長に、呉泳銘(エディー・ウー)氏が最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。
また、同日付で前会長兼CEOの張勇(ダニエル・チャン)氏がクラウド事業の会長兼CEOも退任し、後任に呉泳銘氏が就くことも明らかにした。
張氏は今年6月20日、アリババの会長兼CEOから退任すると発表し、退任後はクラウド事業の会長兼CEOとしてその発展に注力する意向を示していた。それからわずか82日後のクラウド事業のトップ交代は、業界に衝撃を与えている。
張氏は2007年にアリババに加わり、傘下のECプラットフォーム「淘宝網(タオバオ)」の最高財務責任者(CFO)を務めた後、最高執行責任者(COO)に就任した。11年には、ECモール「天猫(Tmall)」の総裁に就任。在職中に立ち上げた中国最大規模のセールイベント「双11(ダブルイレブン=独身の日)」は、中国のEC史に残るマーケティングモデルとなった。19年には、馬雲(ジャック・マー)氏の後任として、アリババの会長兼CEOに就いた。
アリババグループは今後、10億ドル(約1470億円)を投じ、張氏のテクノロジー投資ファンド設立を支援するという。
*2023年9月12日のレート(1ドル=約147円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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