ファーウェイ独自OS、海外向け製品に実装か 今月発表のスマートウォッチに注目

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ファーウェイが先月上旬、自社開発のOS「HarmonyOS(鴻蒙)」を発表し、その翌日に発表したスマートTV「Honor Vision」にこれを実装したニュースは世界で大きな話題となったが、近く、海外向けのスマートウォッチにもHarmonyOSが搭載されるかもしれない。

米テック系メディア「Digital Trends」によると、ファーウェイでシニアグローバルプロダクトマネージャーを務めるPeter Gauden氏がその可能性に言及した。HarmonyOSは主にIoT機器への導入を想定して開発されたものだが、パソコンやスマートフォンにも搭載可能だという。

現行のHarmonyOSは自社のマイクロカーネルのほか、Lite OS、Linuxカーネルをベースとしており、もともとLite OSをベースとする同社製スマートウォッチには容易に移行できる。今月19日、独ミュンヘンで発表予定の「HUAWEI WATCH GT2」に搭載されるのではないかとみられている。

スマートウォッチ以外に、ノートPCにもHarmonyOSが実装されるのではとみる向きもある。ファーウェイ製の現行製品はもちろんWindowsを採用しており、自社OSへの移行はスマートウォッチほど簡単ではない。現状ではアップル社以外の世界中のPCメーカーが基本的にWindowsを採用している中、ユーザーの乗り換えを促すのは事実上不可能に近い。さらに、ファーウェイ製のノートPCはそもそもシェアが小さい。

米中貿易摩擦の収束が見えない中、ファーウェイが自社の各製品でHarmonyOSの搭載を模索していることは確実だろう。現在はその試験段階にあるといえる。

ただし、OSを取り巻くエコシステムの構築には年単位の長い時間がかかる。任正非CEOも先日、同様の主旨の発言をしており、コンシューマビジネス事業部のリチャード・ユーCEOも「現在は4000~5000人の人材をHarmonyOS事業に投入している」と述べている。
(翻訳・愛玉)

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