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中国自動車流通協会(CADA)がこのほど発表した10月の「自動車ディーラー在庫早期警戒指数(VIA)」は58.6で、前年同月比0.4ポイント低下し、前月比では0.8ポイント上昇した。同指数は数値が高いほど在庫調整圧力が強いことを示し、50の警戒ライン以下が適正とされる。10月の指数はこのラインを上回り、自動車流通業界は景気の後退局面にある。
10月前半は、中秋節・国慶節大型連休(今年は9月29日~10月6日)期間の好調な売れ行きが続き、ディーラーの受注と契約数が急増した。「金九銀十」と呼ばれる9、10月の繁忙期が終わるのを前に、メーカーとディーラーは国内のネット通販セール「双11(ダブルイレブン)」の販促活動を前倒して実施した。
ディーラーの23.6%は販促活動を10月後半に開始することで、市場需要の一部が11月に先送りされると見方を示した。連休明けで購買意欲が乏しいことも重なり、10月後半の販売は平均的だった。
11月以降は、メーカー、ディーラーとも年間販売目標の達成に向けたラストスパート段階に入り、市場需要は10月に比べて好調になる見通し。「双11」の販促活動、広州国際モーターショー(11月17~20日)の開催、新車の発売といった要素は、年末の販売台数の増加に有利に働き、地方政府が実施する購入補助金制度やメーカーの販促活動の継続も、10~12月の需要拡大を後押しするとみられる。(新華社北京)
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