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中国の配車サービス最大手「滴滴出行(DiDi Chuxing)」は11月13日、2023年7~9月期決算を発表した。売上高は前年同期比25%増の514億元(約1兆1000億円)、純利益は4億元(約84億円)で、調整後EBITA(利払い・税引き・償却前利益)は3億元(約62億円)の赤字となった。
中国事業の売上高は466億元(約9800億円)、1日あたりの平均取引数は3130万件となり、売上高・取引数ともに過去最高を記録した。国際事業の売上高は28%増の20億3400万元(約430億円)だった。
各種指標から判断すると、同社は中国当局の規制や新型コロナ感染症流行などの不利な状況から抜け出し、再び成長軌道に乗ったとみられる。
滴滴は21年6月に米ニューヨーク証券取引所に上場した。しかし22年6月には、中国当局の指導を受けて上場を廃止した。その後、中国の国家安全法およびインターネット安全法(サイバーセキュリティ法)などに違反したとして、80億元(約1700億円)の罰金を科された。
関係者によると、滴滴は24年にも香港証券取引所に上場する計画だという。現在の評価額は約160億ドル(約2兆4000億円)。前回の米国での上場時の評価額は約800億ドル(約12兆円)だったとされる。
同社は決算発表と同時に、今後24カ月以内に10億ドル(約1500億円)を上限とする自社株買いを実施すると明らかにした。
*2023年11月14日のレート(1元=約21円 1ドル=約152円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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