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中国の電子商取引(EC)大手「拼多多(Pinduoduo)」が、数十人規模の大規模言語モデル(LLM)チームを立ち上げた。36Kr傘下のメディア「Tech星球」が報じた。
拼多多のカスタマーサービスやAIショッピングアドバイザー、商品画像の生成などにLLMを応用する方法を模索し、将来的には同社が運営する越境EC「Temu」などにもLLMの活用を拡大する方針とみられる。
拼多多は公式サイトやその他の求人サイトを通じ、LLM分野の人材募集を開始している。提示されている年収は最高で約130万元(約2700万円)。Tech星球が拼多多に確認を求めたが、11月22日時点で回答は得られていない。
中国では現在LLMブームが巻き起こっており、ネット大手各社が独自のLLMの開発を競っている。すでに、アリババグループが「通義千問(Tongyi Qianwen)」、百度(バイドゥ)が「文心一言(ERNIE Bot)」、騰訊控股(テンセント)が「混元(Hunyuan)」、華為技術(ファーウェイ)が「盤古(Pangu)」を相次いで公開している。
最近では、生活関連サービス大手・美団(Meituan)が、中国政府からLLMの一般公開を承認された。また、配車アプリ最大手・滴滴出行(DiDi Chuxing)は、社内にLLMチームを立ち上げ、LLMを一部の個人旅行や出張旅行向けに試験導入すると明らかにした。
そして今回、拼多多がLLMチームを設立したことで、中国ネット大手のほぼ全てがLLM競争に参入したことになる。
*2023年11月28日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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