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独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの中国法人、大衆汽車集団(中国)のラルフ・ブラントシュテッター董事長兼最高経営責任者(CEO)はこのほど、中国海南省海口市で開催された「2023世界新エネルギー車(NEV)大会」で、中国は世界の自動車産業の発展を推進する重要な力であり、同社が「中国スピード」で奮起し、史上最も奥深い転換プロセスを始動したと述べた。
同氏はグループの今年の世界販売台数が前年比で大幅に増え、900万~950万台に上るとの見通しを示した。今年1~10月の納車台数は前年同期比約11%増となり、傘下ブランド全ての販売台数が大幅に伸び、特に利益率の高いハイエンド・ラグジュアリーセグメントで顕著だったとした。
同氏によると、グループは世界各国で事業を展開している。中でも欧州と中国市場は特に重要で、グループのスマート電気自動車(EV)シフトの重要なけん引力となっている。VWは欧州市場で顕著な優位性によりEV市場をリードしている。
同氏は向こう数年が極めて重要だと指摘。グループが2030年に向けた発展目標を掲げており、次に挙げる三大柱で構成されていると説明した。
①既存の化石燃料車市場での優位的地位を引き続き強化し、新エネ車分野にもそれを広げる狙いだ。グループは今年、中国の化石燃料車市場でのシェアを19%から20%に引き上げた。向こう数年で新車種を継続的に送り出し、商品ラインナップをさらに充実させる計画だ。
②純電気自動車(BEV)製品で攻勢を強める方針で、すでに一定の成果を上げた。
③「在中国、為中国(中国で、中国のために)」戦略に基づき、現地での技術開発を強化し、中国のイノベーション能力を活用し、中国の消費者の需要にいち早く対応し、目標達成に向け現地の研究開発力の向上を急いでいる。(新華社海口)
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