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中国ゲーム大手の網易(ネットイース)は2023年1月24日、米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードと提携契約の延長で交渉が決裂したため、08年から中国で運営してきたブリザード作品のサービスを停止した。
同日、ブリザードの中国向けオンライン対戦用サーバーは閉鎖され、「ウォークラフト」シリーズや「スタークラフト」シリーズのほか、「ハースストーン」「ヒーローズ・オブ・ザ・ストーム」「オーバーウォッチ」「ディアブロIII」などの人気タイトルがプレイできなくなった。この「離縁」は、中国のゲームファンにとって23年最大の事件となった。
サービス停止から約1年。ブリザードの中国向けサービス再開に向け、テンセントやネットイースなどのゲーム大手各社がブリザードと提携交渉を進めているとの情報もあったが、具体的な進展は見られなかった。
関係者によると、当初ブリザードが提示した収益分配条件は非常に厳しく、15年にわたる提携関係を築いたネットイースでも受け入れるのが難しかったという。また、ネットイース以外の企業がブリザードと提携する場合は、新たにサーバーやゲームプラットフォームを構築するために巨額の資金を投じる必要があることがネックになる。
そしてこのほど、36Krが事情を知る複数の関係者に取材したところ、ブリザードは最終的にネットイースと再び提携する可能性が高いことが分かった。ネットイースに確認を求めたが、23年12月25日時点で回答を得られていない。
ブリザードとネットイースが再び提携契約を結んだ場合、両社は中国向けサービスの運営チームを再編成し、サーバーや関連システムをテストする必要がある。中国のゲームファンが待ち望むブリザード作品の配信再開まで、半年あるいはそれ以上かかるとみられる。
(36Kr Japan編集部)
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