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英会計大手プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は1月31日に発表したリポートで、2023年はドイツ製電気自動車(EV)の中国販売台数が前年比50%近く増加したと明らかにした。
リポートによると、中国自動車市場ではドイツ製EVの販売台数が大きな伸びを見せた。23年第4四半期(10~12月)にはドイツの自動車メーカーの純粋なEV(BEV)が前年同期比63%も増加し、23年の中国シェアは5%と前年より1ポイント上昇した。
PwCドイツ自動車部門リーダーのパートナー、フェリックス・クナート氏は、ドイツの自動車メーカーにとって23年は決定的な1年だったとし、「ドイツ車ブランドはローエンド・ミドルレンジ市場とハイエンド市場の両方で競争力のあるモデルを発売している。その一方で、EVが主流となっていることも認識が進みつつある」と語った。
リポートは、中国が世界のEV市場で引き続き主導的な地位を維持していることにも言及した。23年の世界EV販売台数は推計で1千万台の大台を超えるとし、調査対象となる世界20カ国・地域の主要自動車市場の販売台数のうち、中国市場は約3分の2に貢献したと説明した。
このほか、世界のBEV市場は良好な発展を維持していくが、地政学的リスクやサプライチェーン(供給網)の変動などの問題が自動車業界と市場の発展に課題をもたらす可能性があるとの見通しも示した。(新華社フランクフルト)
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