資生堂「アネッサ」、アリババの生成AIモデルをマーケティングに活用 Z世代との接点を強化

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アリババグループ傘下でクラウドインテリジェンス事業を手掛ける「アリババクラウド(阿里雲)」は2月27日、資生堂の日焼け止めブランド「アネッサ」との協業を発表した。アリババクラウドは、資生堂がアジア太平洋地域で展開する「Anessa Doodle Challenge(アネッサ落書きチャレンジ)」キャンペーンを技術面でサポートする。

このキャンペーンはまず中国で2月17日から3月16日まで実施される。ユーザーはアリババのECプラットフォーム「天猫(Tmall)」やテンセントのSNSアプリ「微信(WeChat)」のアネッサ公式ページから参加できる。アネッサのロゴに描かれている太陽のマークをベースに自由に落書きすると、アリババクラウドの画像生成AI「通義万相(Tongyi Wanxiang)」がAI生成コンテンツ(AIGC)に変換する。できあがった作品はアネッサ落書きギャラリーに展示される。

全く絵心のない筆者も実際に試してみた。アネッサの太陽マークの下に思いつくまま下手くそな図柄を書き込むと、AIが2つの要素を組み合わせ、瞬時にオリジナルのアート作品に仕上げてくれた。その出来栄えにAIの力を感じた。

資生堂は、AIを活用したクリエイティブかつインタラクティブな取り組みを通して、Z世代との接点を作り、ブランドの認知度を高めることを目指すという。キャンペーンにはすでに数千人が参加し、約200点近くの作品がギャラリー内で公開されている。参加者が本キャンペーンや自分の作品をSNSでシェアすると、割引クーポンがもらえるため、アネッサの販売促進にもつながりそうだ。

アリババクラウドジャパンのゼネラルマネージャーであるエドワード・リュウ(Edward Liu)氏は「生成AIはブランドのエンゲージメントに革命をもたらす可能性を秘めています。アリババクラウドは、日本企業との緊密な連携を維持しながら、検証済みの生成AI技術をさまざまな業界に提供していきたい」と述べた。

通義万相(Tongyi Wanxiang)は、アリババクラウドが昨年7月に発表した画像生成AIモデル。中国語や英語のテキストプロンプトに応答し、油彩画や中国画、アニメーション、スケッチ、3D漫画など、文脈に即したスタイルの画像を正確に生成できる。

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(36Kr Japan編集部)

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