セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
日本経済新聞はこのほど、 調査会社フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズの協力を得て、米アップルのゴーグル型デバイス「Vision Pro」を分解調査した結果を報じた。主な部品の推定原価は約1200ドル(約18万円)と販売価格3499ドル(約52万円)のほぼ3分の1を占めたという。
サプライヤーを国・地域別に整理すると、ディスプレーやセンサーを提供するソニーや、フラッシュメモリーを提供するキオクシアなど日本企業が全体の42%を占めて1位だった。
2位は半導体メモリー「DRAM」を提供するSKハイニックスなどの韓国勢で、13%を占めた。3位は組み立てを担当した鴻海(ホンハイ)精密工業傘下の富士康科技集団(フォックスコン)など台湾勢で、9%を占めた。バッテリーを手がける恵州徳賽電池(DESAY)など中国本土の企業は7%で4位、米国企業は6%で5位となった。
英調査会社オムディアは、Vision Proの主な部品の原価を1542ドル(約23万円)と推定していた。推定原価が高くなった主な理由は、4KマイクロOLEDディスプレーが1枚228ドル(約3万4000円)と、2枚で全体の3割近くを占めたからだという。
アップルはVision Proの次世代モデルの原価を下げるため、ディスプレーのサプライヤーとして中国企業2社を検討しているとの報道もある。
*2024年3月1日のレート(1ドル=約150円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録