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中国電気自動車(EV)最大手の比亜迪(BYD)が3月26日に発表した2023年12月期決算は、売上高が前の期比42.04%増の6023億1500万元(約12兆6500億円)、純利益は80.72%増の300億4100万元(約6300億円)だった。1株当たりの利益は10.32元(約220円)となり、前の期の5.71元(約120円)を大きく上回った。
中国EV市場では激しい価格競争が繰り広げられているが、BYDの自動車事業は高い粗利率を維持した。23年の自動車および自動車関連製品の粗利率は前年比2.63ポイント増の23.02%で、米テスラの18.20%を上回った。また、研究開発費は112.15%増の395億7000万元(約8300億円)で、こちらも米テスラの約284億元(約6000億円)を上回った。
BYDは、バッテリーコストの優位性と販売規模の拡大で粗利率の高さを維持している。23年の販売台数は前年比62.30%増の302万4000台だった。また、輸出台数は前年比334.2%増の24万2800台と飛躍的に拡大し、海外事業の売上高は75.2%増の1602億2200万元(約3兆3600億円)となった。
23年末時点で、BYDは世界50カ国・地域以上で事業を展開している。24年は、より多くの車種の海外展開や新工場の稼動開始に伴い、輸出台数が40万~50万台に拡大する見通しだという。
*2024年3月29日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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