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中国スポーツ用品大手2社、安踏体育用品(ANTA Sports Products)と李寧(Li-Ning)が、2023年の業績で明暗を分けた。
ANTAは多ブランド戦略が奏功し、23年の売上高は前年比16.2%増の623億6000万元(約1兆3000億円)と過去最高を更新した。純利益は34.9%増の102億3600万元(約2100億円)だった。同社は米ナイキや独アディダスの中国法人、そして中国の競合である李寧を抑え、中国スポーツ用品最大手の地位を磐石にした。
ブランド別の売上高は、「ANTA」が前年比9.3%増の303億600万元(約6400億円)、「FILA」は16.6%増の251億300万元(約5300億円)、「DESCENTE(デサント)」を含むその他ブランドは57.7%増の69億4700万元(約1500億円)だった。傘下の「AMER SPORTS(アメアスポーツ)」の売上高は30.1%増の312億4800万元(約6600億円)となった。
一方、単一ブランドで事業を展開する李寧の業績は振るわなかった。23年の売上高は前年比7%増の276億元(約5800億円)とやや増加したが、純利益は22%減少して31億9000万元(約670億円)に落ち込んだ。7~12月の売上高は前年同期比1.4%増の135億8000万元(約2900億円)、純利益は43%減の10億7000万元(約220億円)だった。
*24年4月1日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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