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中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は4月18日、新型スマートフォン「Pura 70」シリーズを中国市場向けに発売した。2023年8月に発売された「Mate 60」シリーズと同様、今回も発表会は開催せず、ファーウェイの公式オンラインショップ「華為商城(VMALL)」、正規電子商取引(EC)サイト、ファーウェイの実店舗、正規販売店の4つのチャネルで販売を開始した。
Pura 70シリーズは、ベーシックモデルの「Pura 70」と「Pura 70 Pro」「Pura 70 Pro+」「Puro 70 Ultra」の4モデル展開。ファーウェイはコアプロセッサを含むチップ関連の情報を全て伏せているが、市場に出回る情報を見る限り、同社独自のハイエンドチップ「Kirin」を搭載し、5G通信にも対応している模様だ。ベーシックモデルには「Kirin 9000s」を、Pro、Pro+、Ultraにはいずれも最新の「Kirin 9010」を採用したとみられる。
Puraシリーズは、高度な撮影機能を備えた「P」シリーズの後継機種で、ファーウェイ最新のモバイルイメージング技術を採用している。最上位モデルPura 70 Ultraに搭載した1インチの大型メインカメラは、回転伸縮式のレンズを備え、絞り値をF1.6〜F4.0の10段階で調節できる上、センサーシフト方式の手振れ補正機能も搭載している。メモリー(RAM)は16GB、ストレージ(ROM)は512GB。価格はやや高めの9999元(約21万円)となっている。
23年に発売したMate 60シリーズの大ヒットは、ファーウェイが国内競合を追い抜くきっかけとなり、iPhoneの中国販売が激減する一因ともなった。Pura70シリーズの発売で、同社はさらに勢いに乗るとみられる。
天風国際証券(TF International Securities)の著名アナリストである郭明錤(ミンチー・クオ)氏はソーシャルメディア上で、Pura70シリーズの24年の出荷台数は、23年に発売された「P60」シリーズよりも150%〜230%(1000万〜1500万台)増加するとの見通しを明らかにした。
*2024年4月22日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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