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ロシアの高級ギフト販売企業Caviarはこのほど、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxの「スーペリア」版を発売した。過去の歴史的人物をモチーフとしたシリーズで、そのうち一つは「スティーブ・ジョブズ」限定版だ。背面カバーにはジョブズ氏のサインがしたためられているほか、Caviar社によれば、ジョブズ氏が毎日身につけていた黒いタートルネックの切れ端をロゴの裏側に入れることで、「永遠の天才に追悼の意」を表しているとのことだ。
販売台数は世界限定9台で、販売価格は6280ドル(約68万円)、512GBストレージ版は6980ドル(約76万円)となっている。
当然ながら、この黒タートルネックの真偽のほどは誰にも分からない。仮に本物だとしても、それがかの有名な服飾デザイナー三宅一生氏の作品である可能性はない。なぜならそのタートルネックは2016年にすでに2880ドル(約31万2000円)で落札されているからだ。
とはいえ、ジョブズ氏のサインが刻まれたこのスマートフォンにはコレクター商品としての価値はあるだろう。ジョブズ氏のサインを現在手に入れることはほぼ不可能であると言ってよい。それはジョブズ氏が生前サインを好まなかったからだが、まさにこのような理由から、本物のサインは価格が5万1000ドル(約550万円)にまで跳ね上がっているという。
ジョブズ氏のサイン入りバージョンは、このシリーズのうち最も安価なモデルであり、この他にもビートルズ版と元プロボクサーであるモハメド・アリ版が発売されている。
ビートルズ版には4人の身につけた衣服が入れられており、販売価格は1万1190ドル(約120万円)から。最も高いのがモハメド・アリ版で、彼が「世紀の対決」と言われる試合でジョー・フレージャー選手に勝利した際につけていたボクシンググローブの一部がはめ込まれているとのことだ。販売価格は1万1960ドル(約130万円)で、世界で限定3台の発売となる。
このCaviar社はiPhoneの高額カスタマイズバーションを各種発売しており、今回のバージョン以外にもDISCOVERY版、VICTORY版、ZODIAC版など多種多様で、価格はいずれも4000~5000ドル(約43万~54万円)からとなっているが、中には3万3620ドル(約365万円)からという超高額なものもある。
他に、ロシアのプーチン大統領とコラボした60万ドル(約6500万円)の腕時計なども販売しており、同社の広報担当者によれば購入者の多くはロシア人とのこと。今後は中国、アメリカ、サウジアラビアにも市場を拡大していく計画だ。
(翻訳・神部明果)
※冒頭写真は公式画像より
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