中国製EV、マルタ交通分野のグリーンシフトを後押し

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マルタの自動車ディーラー、ガサン・ザミット・モーターズのステファン・デグアラ最高経営責任者(CEO)はこのほど、新華社の単独取材に応え、中国製電気自動車(EV)は先進的な技術と環境に優しいという特長を備え、同国の消費者の間で人気が高まりつつあるとし、これは交通分野のグリーントランスフォーメーション(GX)に役立つとの見解を示した。
 
同社は中国EV大手、比亜迪(BYD)のディーラーとして、2023年9月からBYDの純電気自動車(BEV)の輸入を開始した。デグアラ氏は、EV分野における中国の貢献はここ数年、世界の誰もが認めており、BYDとの協力は「賢明な戦略的決定」だと説明。協力はウィンウィンで、同社のラインナップを充実させ、マルタの消費者ニーズを満たし、同国の交通分野のGXを促すだけでなく、BYDの欧州市場でのシェアも拡大していると強調した。
 
同社は1928年に自動車事業を始めた。デグアラ氏はBYDとの協力関係を選択した理由について、製品が環境に優しいことを評価したほか、BYDは技術イノベーションで優位性を持ち、製品のコストパフォーマンスが高いことを挙げた。BYDは絶えず研究開発やイノベーションを行うことで、製品を消費者や企業にとって魅力的なものにしているとの認識も示した。
 
マルタ政府は交通分野の電化と人々の環境意識の向上に力を入れており、近年はEVの保有台数が増え続けている。同氏によると、今年1~4月に新たに増えた自動車保有台数のうち30%がBEVで、特にBYDが一定のシェアを占めたという。
 
同氏はBYDとの協力が始まったばかりであるが、すでに協力を拡大することが待ちきれないと明かした。これまでにBYDの中型SUV(スポーツタイプ多目的車)「ATTO 3(アットスリー)」、コンパクトカー「海豚(ドルフィン)」、ミニバン型多目的車(MPV)「e6」などのBEVモデルを輸入しており、今後はさらに多くの車種を導入するとしている。
 
中国とマルタ間の協力はグリーン(環境配慮型)分野で大きな潜在力があるとの考えも示した。マルタは中国のEV製造やインフラ建設などに関する先進技術の恩恵を受け、中国はマルタを通じて欧州市場をさらに拡大することができるとし、「両国間の協力はEV技術の進歩を促し、販売台数を増やすとともに、環境保護においても大きなメリットをもたらす」と述べた。(新華社バレッタ)

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