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人工知能(AI)を活用したコンピューティングネットワークが急拡大するなか、AIの演算力を支える光電変換モジュールと光半導体は、中国の半導体業界の成長にとって極めて重要な役割を担う。
中国では光半導体の国産化を推進する政策が次々と打ち出され、市場が急拡大の段階に入っている。その中で存在感を示すのが、アナログ半導体の設計を手がける「傲科光電(Aluksen)」だ。同社はすでにシリーズBの資金調達を完了しており、これまでの調達額は累計数億元(数十億円超)を突破している。
傲科光電は2016年6月に広東省深圳市で設立され、アナログ半導体のほか、デジタル回路とアナログ回路の両方を搭載した集積回路(IC)の設計を手がけている。主な製品は、ドライバーやトランスインピーダンスアンプ(TIA)回路、クロック・データ・リカバリー(CDR)回路、 シリコンフォトニクス半導体、薄膜ニオブ酸リチウム(TFLN)半導体などで、10Gbpsから1.6Tbps(テラビット/秒)までの高速光通信で活用される。
同社は設立当初から高速通信向けの半導体に注力し、データセンター市場と電気通信市場向けにそれぞれ異なる半導体の開発を手がけてきた。また、市内通信ネットワークや基幹ネットワーク、コアネットワーク、各戸に光ファーバーを引き込む光モジュールなどの分野向けにも質の高いソリューションを提供している。
傲科光電の商松泉・最高経営責任者(CEO)によると、同社はデータセンターの短距離通信向け半導体「25G SR」と「100G SR4」の大量納品を実現し、長いあいだ欧米企業がシェアを独占していた光半導体市場を切り開いた。同社の製品は、国内でコントロール可能な国産ソリューションとして、すでにシステム・機器メーカーやデータセンターに大規模導入されているという。
現在、新たな資金調達に向けて動いている。資金は、データセンターと電気通信向け製品の量産に充てるほか、コンピューティングネットワーク向け製品の展開や光電デバイスの開発に用いる方針だという。
詳しい記事を読むには:中国の高速通信向け光半導体「Aluksen」、市場独占の海外勢に挑む
*1元=約22円で計算しています。
(翻訳・田村広子)
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