米国の電子商取引（EC）市場ではここ数年、TemuやSHEINといった中国発の越境ECが衣料品や電子機器、家庭用品などを超低価格で提供してシェアを伸ばし続けている。米アマゾンは対抗策として、近く中国の事業者が米国の消費者に商品を直接発送する仕組みを導入する模様だ。

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中国メディアの報道によると、アマゾンは6月26日、EC事業者や小売企業が集まる広東省深圳市で非公開の会議を開き、新規事業「低価格ストア」を発表した。会議には、一部の出品事業者とサプライヤーが招待された。関係者によると、低価格ストアではノーブランドの衣料品や家庭用品を専門に取り扱う。商品はアマゾンが中国で運営する倉庫でフルフィルメント（受注から配送まで一連の業務）し、9〜11日以内に米国の消費者に直接配送する計画だという。現在のところ、中国の出店事業者の商品は米国にあるアマゾンの倉庫から購入者に配送されている。

低価格ストアで取り扱う商品の選定基準は、価格が20ドル（約3200円）以下、重さが1ポンド（約450g）以下、サイズが14✕8✕5インチ（約36✕20✕13センチメートル）以下の低価格・低重量かつ安全な商品となっている。2024年夏には出品事業者の登録を始め、秋には商品の受け入れを開始する予定だという。

低所得者層を狙う中国発格安EC「Temu」、アマゾンでもSHEINでもない真の競合とは

＊1ドル＝約161円で計算しています。

（36Kr Japan編集部）