ファーウェイが初の折りたたみスマホ「Mate X」を発売へ 価格は26万円 

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ファーウェイは昨日、折りたたみスマホ「Mate X」を正式にリリースした。販売価格は1万6999元(約26万円)で、11月15日10時8分よりファーウェイオンラインストアで限定発売される。

同機種は5G対応のデュアルSIMを搭載したほか、独自のOS「EMUI9.1.1」とSoC「Kirin 980」を採用し、メモリーは8G、ストレージは512Gを装備。折りたたんだ状態のディスプレイサイズは、フロント側が6.6インチ(縦横比が19.5:9、解像度が2480×1148)、リア側が6.38インチ(縦横比が25:9、解像度が2480×892)、開いた状態のディスプレイサイズは8インチで、縦横比が8:7.1、解像度が2480×2200となっている。

折りたたみ設計によってディスプレイのサイズが2倍になっただけでなく、分割表示機能もサポート。タブレットのように二つのアプリを同時に操作できるようになったことで、操作効率が向上している。買い物アプリを使用しながら、SNSアプリで店主に問い合わせするといった使い方も可能だ。

またファーウェイは「折りたたみスマホアプリエコシステム連盟」の立ち上げを主導した。同社の端末製品ライン責任者を務める何剛氏によれば、WeChat(微信)やニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」を含む上位数百のアプリですでに折りたたみスマホへのサポートが完了済みとのことだ。

今回の新モデルは「Royole(柔宇科技)」、サムスンに続き業界で3番目の折りたたみスマホとなる。今年2月にスペインで開催されたMWC2019(モバイルワールドコングレス)では、ファーウェイのMate XとサムスンのGalaxy Foldが同時に発表され、年内の発売が予定されていた。だがサムスンのディスプレイ不具合の問題を受けて、ファーウェイも折りたたみスマホの発売に慎重になっていた。

前回のMWC2019とは異なり、今回の発表会では、この折りたたみスマホを体験エリア内で実際に操作することができた。

だが操作してみると、ディスプレイを開いた際に中央のヒンジ部分にわずかな盛り上がりがあり、ディスプレイのクオリティは、理想的な状態とは言えないことが分かった。モデル機には折りたたみスマホに対応済みのアプリが10種類以上インストールされており、その中のバイドゥマップ(百度地図)を試しに使用してみたところ、ディスプレイが大きいため地図がより分かりやすく表示されていた。またゲーム「王者栄耀(オナー・オブ・キングス)」も、視野が広がったことで使用感とビジュアルインパクトが著しく向上していた。

ファーウェイのこの折りたたみスマホはイノベーション性のある試験的な製品という位置付けで、しばらくの間は量産されず、5G対応スマホはやはり通常の旗艦モデルがメインとなる。現時点では、ファーウェイのMate20 XとMate 30シリーズが5Gに対応している。
(写真は36Kr筆者およびファーウェイ公式サイトの提供による)
(翻訳・神部明果)

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