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米コーヒーチェーン大手のスターバックスは7月31日、2024年4〜6月期決算を発表した。売上高は前年同期比1%減の91億1000万ドル(約1兆3000億円)と予想に届かず、純利益は7.8%減の10億5000万ドル(約1500億円)に落ち込んだ。
スターバックスにとって第2の市場、中国では平均客単価と注文数がいずれも縮小し、既存店売上高が14%減少した。同社は瑞幸咖啡(luckin coffee、ラッキンコーヒー)など比較的価格の安い地元コーヒーチェーンとの競争に直面しているが、中国での新規出店ペースを維持し、24年6月末時点の店舗数は7306店舗となった。
スターバックスのナラシムハン最高経営責任者(CEO)は「中国市場では過去1年、前例のない店舗網拡大を進めたことに加え、競合による売上高と収益性を犠牲にした値下げ合戦が繰り広げられたことが経営環境を大きく乱した」と述べた。
スターバックス中国法人の劉文娟・共同CEOは「(競合他社が)頻繁に値下げキャンペーンを実施するなか、私たちは高い自制心を持って価格競争に参入するのを避けてきた。ターゲットを絞った的確な価格設定で売上高増加を目指す」と述べている。
中国市場で競合するラッキンコーヒーは、当期の売上高が前年同期比35.5%増の84億300万元(約1700億円)、純利益は13%減の8億7110万元(約170億円)、6月末時点の店舗数は1万9961店だった。
*1ドル=約145円、1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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