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米アップルは9月10日に新製品発表会を開き、新型スマートフォン「iPhone 16」を披露するとみられる。関係者によると、iPhone 16シリーズはすでにインドでの量産が始まっており、エントリーモデルを中心に、少量ながら上位モデルの「Pro」も生産しているという。
アップルは以前、iPhoneの最新機種や上位モデルを全て中国で生産しており、インドでは旧機種やエントリーモデルだけを生産していた。しかしiPhone 16に関しては、中国とインドの工場で一斉に生産を開始した模様だ。
インドで生産したiPhoneは、主に地元インドで販売し、一部を輸出に充てている。23年発売の「iPhone 15」からは、インドでもエントリーモデルの受託生産を始めたが、隙間やバリが目立つなど品質上の問題があるとして、一部のユーザーからクレームが寄せられていた。
アップルは現在、中国への過度な依存を減らすため、生産拠点の地域分散を進めている。ティム・クックCEOは以前、長年にわたって中国市場を開拓してきた経験を生かし、インド市場を「次の中国」とする考えを示していた。JPモルガン・チェースのアナリストは、25年までにiPhoneの25%がインドで生産されるようになると予測する。また、天風国際証券(TF International Securities)のアナリスト郭明錤(ミンチー・クオ)氏も「アップルは10年後にはiPhoneの40〜45%をインドで生産する可能性がある」と指摘している。
(36Kr Japan編集部)
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