シンガポール最大の政府系投資ファンドGIC 中古車EC「優信」の株式を5%以上取得

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国際的投資機構「GIC(シンガポール政府投資公社)」が関連規定に基づき、中古車ECプラットフォームを運営する「優信(xin.com)」の株式を5%以上取得したことを宣言した。

10月26日の深夜、GICは公告で優信の株式を4203万6100株所持し、その数は発行済み株式総数の5.01%を占めることになったと発表。

25日の取引終了時点で、優信の株価は1株当たり2.96元(約45円)。過去24営業日において9月20日の最安値2.20元(約34円)から34%以上値上がりしている。

同社広報部責任者は26日午前、自動車専門メディア「未来汽車日報(auto-time)」に対し、株式持ち分の変動にはコメントせず同社は今後も「全国購(中国各地の中古車が購入可能)」事業に全力を尽くしていくと強調した。同氏によると、「全国購」サービスは優信が業界で初めて取り組んだもので、近ごろでは資本市場で評価が高まっており、今回GICが同社株を大量に取得したのも同サービスの業績が関係していることを示唆した。

優信が以前公表したデータによると、今年上半期同社の「全国購」取引件数は4万5000台を超えている。以前の決算報告では、第2四半期の売上高は前年同期比58%増の4億3900万元(約67億円)で、粗利益は同101%増の2億3000万元(約35億円)。

GICが中国の中古車市場に目をつけたのは今回が初めてではない。昨年3月、中古車販売サイト「瓜子(Guazi.com)」の親会社である「車好多集団(Chehaoduo Group)」はシリーズCで8億1800万ドル(約890億円)を調達しているが、出資者の中にGICの名前を確認することができる。

公開資料によると、GICはシンガポール最大の政府系投資機構で管理資産は1000億ドル(約11兆円)を超えている。2013年に中国の株式投資市場に参入。シャオミ(小米科技)、健康診断事業の「愛康国賓健康管理集団(iKang Healthcare Group)」、北京首都国際空港などに出資した実績がある。
(翻訳・山口幸子)

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