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世界的ベストセラーとなった「三体」で知られる中国のSF作家、劉慈欣氏の故郷、山西省陽泉市で13日、劉氏の名を冠したSF文化ウイークが開幕した。同市の文化パーク「陽泉の記憶・1947」では「劉慈欣SF文学館」がオープン。世界的なSF文学賞であるヒューゴー賞も受賞した劉氏の経歴や創作の歩み、文学的功績、映画やドラマ、アニメへの映像化などについて幅広く紹介している。
文化パークで開かれた文化ウイークの開幕式兼文学館の開館式に出席した劉氏は「(文学館が)来館者のSF理解を助け、多くの人がSF文学に興味を持ってくれることになればいい。青少年がより多くの楽しみや感動を見つけ、彼らの想像力が星空や未来へと膨らむことを願っている」と語った。
山西省東部にある陽泉市は古い工業都市で、炭鉱や電力が長期にわたって産業の柱となってきた。劉氏はかつて地元の娘子関発電所の技術者だった。省エネや二酸化炭素(CO2)排出削減、産業転換の流れの中、約40年にわたって運転を続けた同発電所は2009年に稼働を停止。発電所の約1千メートルの外壁には現在、SFをテーマにした壁画が描かれ、劉氏の「三体」や「流転の地球」の印象的な場面が原作の時系列に沿って並んでいる。
劉氏は1999年に執筆活動を開始。発表した作品は長編小説7編、中短編小説40編を数え、文字数にして400万字を超える。作品は英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、日本語、韓国語など数十の言語に翻訳され、中でも「三体」は販売部数が世界で3000万部を超える超ヒット作となった。(新華社太原)
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