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米アップルのジェフ・ウィリアムズ最高執行責任者(COO)は中国で新華社の取材に対し「中国のサプライヤーの成熟した生産ラインと高度に自動化された精密製造能力に驚嘆している」と述べ、アップルの最も重要なサプライチェーン(供給網)がある中国で引き続き投資を拡大していくと考えを示した。
ウィリアムズ氏は22、23両日、江蘇省蘇州市と湖南省長沙市の生産拠点とサプライヤーを訪問。取材では、中国のスマート製造とグリーン(環境配慮型)製造分野への投資が過去5年で200億ドル(1ドル=約152円)に上ったと説明した。
アップルの主要サプライヤー200社の8割以上が中国に工場を持つ。長沙市に本社を置くスマートフォン部品メーカーの藍思科技(レンズ・テクノロジー)も同社の中国における主要サプライヤーの一つで、携帯電話やスマートウォッチ、コンピューターなどを生産し、協力関係は18年に及ぶ。従業員は現時点で13万人に上り、生産ラインの7割を自動化した。
藍思科技は23日、江蘇省昆山市にイノベーション研究院を設立すると発表。金属材料・金属部品、組み立て業務・新興分野の研究開発に焦点を当て、アップルへのサービスに注力するとした。
ウィリアムズ氏は藍思科技が計画する研究院について、アップルが中国に持つ七つの研究開発センターを効果的に補完すると評価。アップルも上海と深圳に応用研究実験室を持ち、中国だけでなく世界の市場にサービスを提供していると説明した。
アップルの最先端製品を生産する電子機器受託製造サービス(EMS)大手、立訊精密工業(ラックスシェア)の創業者、王来春氏は「中国国内にある40の工場がアップルにサービスを提供している。アップルとの業務は5年間で6倍になった」と述べた。
ウィリアムズ氏は1998年からアップルの中国事業を支援してきた。「中国に来るたびにハイテクと自動化に感服させられる。これはわれわれがより先進的なアップル製品をつくるのに役立っている」と語った。
(新華社上海)
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