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中国最大のコーヒーチェーン「瑞幸咖啡(luckin coffee、ラッキンコーヒー)」が、早ければ2025年にも米国市場に進出する計画だという。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。 ニューヨークなど中国人留学生や観光客の多い都市を中心に手頃な価格のドリンクを提供し、米スターバックスなどのライバルに対抗する方針だという。
ラッキンコーヒーは、低価格と積極的な拡大戦略で急成長を遂げ、中国市場ではすでにスターバックスから多くのシェアを奪っている。ラッキンは2017年10月に北京で1号店の試験営業を開始し、24年7月時点で中国店舗数は2万店舗を超えた。一方、スターバックスは1999年に中国市場に進出、現在の中国店舗数は7300店舗余りにとどまっている。
ラッキンは創業から2年後の2019年5月に米ナスダックに上場し、業界を騒然とさせた。しかし、その1年後には不正会計問題により上場廃止に追い込まれ、20年5月に店頭市場(OTC)に移行した。現在の株価は当時の10倍以上に上昇し、時価総額は66億ドル(約1兆円)に達している。
上海に拠点を置く調査会社China Market Research Groupの創業者、Shaun Rein(ショーン・レイン)氏は、ラッキンコーヒーは、中国ビジネス史上最も偉大な復活の物語を紡いでいると指摘した。
ちなみに、ラッキンコーヒーの創業者で不正会計を理由に同社を追われた陸正耀(チャールズ・ルー)氏が2022年10月に新たに設立したコーヒーチェーン「Cotti Coffee(庫迪咖啡)」は、24年10月に世界の店舗数が1万店舗を超えたと発表した。
*1ドル=約152円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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