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中国送電大手、国家電網傘下のシンクタンクである国網能源研究院がこのほど発表した「新型エネルギー貯蔵の発展分析報告2024」によると、ここ数年、中国では政策による支援の強化や応用シーンの拡大を受けて、新型エネルギー貯蔵の設備容量が増加を続け、利用の度合いも持続的に上昇し、電力の供給確保、新エネルギーの消化促進、安定した域外送電などの面で重要な役割を果たしている。
中国の新型エネルギー貯蔵の設備容量は22年末時点の870万キロワットから23年末時点には3139万キロワットに増加し、急速な伸びを実現した。24年上半期(1~6月)には1305万キロワットが新たに稼働し、設備容量は累計で4444万キロワットに増えた。うち、国家電網の管轄エリアの設備容量は3680万4千キロワットだった。
新型エネルギー貯蔵により、新エネルギーの消化能力が向上している。砂漠・ゴビ・荒漠地帯を重点とする大規模風力発電・太陽光発電拠点と地域をまたぐ送電線の建設が全面的に推進される中、在来型電源の規模が不足している状況下では、新型エネルギー貯蔵は新エネルギーの利用率を高め、送電線による安定した電力供給を確保する上で必然の選択の一つになる。
中国は大規模風力発電・太陽光発電拠点の建設推進に全力を挙げており、新型エネルギー貯蔵の持続的かつ大規模な成長をけん引するとみられる。同研究院は、今年第4四半期(10~12月)に新型エネルギー貯蔵の設備容量が新たに1400万~1800万キロワット稼働し、24年末には国家電網管轄エリアの設備容量が6千万~6400万キロワットに上るとの見通しを示した。(新華社北京)
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