テスラの第3四半期の販売、米中で明暗分かれる

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中国はテスラにとって世界第2位の市場になった。

10月29日、テスラは米国証券取引委員会(SEC)に報告書を提出し、今年9月までの世界の主要市場での販売状況を公表した。

第3四半期のデータによれば、最大の市場である米国でのテスラの売上高は31.27億ドル(約3400億円)と、対前年比で39%減少した。それとは逆に、中国市場での売上高は対前年比で64%伸び、6.69億ドル(約730億円)に上った。

画像はSECに提出された報告書をもとに作成

テスラは米国での販売が減少した理由を公表していない。ロイターの報道によると、イーロン・マスク氏は欧州と中国市場の成長に注力しており、米国内での需要は弱まりつつあるという。今後テスラの米国での成長はよりチャレンジングなものになるだろう。

世界全体の状況をみると、米国での販売が大幅に減ったとはいえ、テスラにとって米国が世界最大の市場であることは変わっていない。第3四半期の米国での売上高は全体の49.8%を占めている。

一方、米国以外のすべての市場で、販売比率が向上した。特にテスラが期待を寄せる中国市場は強靭な伸びを示した。9月までの今年度の売上高は21.38億ドル(約2300億円)で、対前年比で48%伸びた。グローバル市場における比率で見ると、前年同時期の10%から12%に増えている。

SEC報告書をもとに第3四半期のテスラの売上高を国別に並べると、上位4カ国は米国の31.27億ドル(約3400億円)、中国の6.69億ドル(約730億円)、オランダの4.27億ドル(約470億円)、ノルウェーの2.53億ドル(約280億円)で、4カ国を合計すると44.76億ドル(約4900億円)になり、全体の71%になる。上記4カ国以外での売上高は、前年同時期の7.84億ドル(約850億円)から18.27億ドル(約2000億円)に伸びた。

ブルームバーグによると、「Roth Capital Partners」のアナリスト、クレイグ・オーウェン氏は、テスラの粗利率の悪化を懸念したため、同社の格付けを「ニュートラル」から「売出し」に変えたという。

10月29日のテスラの株価は終値が316.22ドル(約3万4000円)となり、3.51%下落。時価総額は566.44億ドル(約6兆2000億円)だ。
(翻訳:小六)

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