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BEV(純電気自動車)専業を貫いてきた中国の新興EVメーカー「蔚来汽車(NIO)」が、2026年にも同社初のハイブリッド車(HV)をサードブランドの「蛍火虫(Firefly)」から打ち出すという。ただし、中東や北アフリカ、欧州など海外市場限定で、中国市場では販売しないとみられる。中国メディアの第一財経(China Business Network)が報じた。
新たなHVはレンジエクステンダー車(REEV)で、同社の筆頭株主であるアラブ首長国連邦(UAE)の政府系ファンド「CYVN ホールディングス」の提案で開発することになった。中東市場ではBEVの大量導入を受け止めるインフラが整備されていないため、REEVの投入で販売促進を狙うという。
このニュースが報じられると、中国のSNSで大きな議論が巻き起こった。NIOの李斌(ウィリアム・リー)最高経営責任者(CEO)は「皆さん、勘ぐらないでください。当社のバッテリー交換ステーションはすでに中国全土に広がっています。BEV以外を打ち出す必要はありません」と投稿し、火消しを図った。
秦力洪総裁はメディアの取材に応じ、「蛍火虫でもバッテリーの充電・交換が可能なBEV路線を守る。詳しい情報は、12月に開催されるイベント『NIO Day 2024』で発表する」と述べた。
NIOは2024年10月、中東・北アフリカ地域事業を始動すると発表した。計画によると、まずは24年10〜12月期中にUAEでの納車が始まる予定となっている。同社は現在グローバル展開を加速しており、すでにノルウェー、ドイツ、オランダ、スウェーデン、デンマークの欧州5カ国の市場に参入している。
(36Kr Japan編集部)
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