中国、大規模通販セール「双11」 合計売上高26.6%増の約31兆円

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中国で11月11日の「独身の日」に合わせて行われる大規模なネット通販セール「双11(ダブルイレブン)」(今年は10月14日午後8時~11月11日午後11時59分)が終了し、流通総額(GMV)は想定を上回る2桁の伸びを示した。
 
ビッグデータ関連サービスを手がける星図数据(Syntun)によると、電子商取引(EC)プラットフォームとライブコマースの合計売上高は1兆4418億元(約31兆円)で、前年の「双11」(10月24日~11月11日)より26.6%増加した。うちECプラットフォームは20.1%増の1兆1093億元(約24兆円)、ライブコマースは54.6%増の3325億元(約7兆円)だった。
 
EC大手アリババグループ傘下の通販サイト「天猫(Tモール)」の売上高は大幅に増えた。売上高が1億元以上のブランドは46.5%増の589ブランドで、過去最高を更新した。うち家電の海爾(ハイアール)や美的、スマートフォンの小米(シャオミ)などの45ブランドは10億元を超えた。同じくアリババ傘下の通販サイト「淘宝網(タオバオ)」では、売上高が1億元以上のライブコマース・配信ルームは119カ所、うち49カ所は売上高が前年の2倍以上に膨らんだ。
 
EC大手の京東集団(JDドットコム)の利用者数は20%以上増加した。売上高が6倍以上となったブランドは1万7千件、3倍以上となった中小店舗は3万店をそれぞれ超えた。セール期間中、全国の90%を超える県域農村地域の消費者が同プラットフォームで消費財の買い替えを行った。
 
家電量販大手の蘇寧易購集団によると、店舗120店の利用者数は6割以上増加した。消費財の買い替えによる売上高は3.5倍に拡大し、うちエアコン、冷蔵庫・洗濯機、音響・映像機器はいずれも3倍超となり、直近5年の最高額を記録したブランド、品目も多数あった。
 
ECプラットフォームの売上高上位3品目は家電製品、携帯電話・デジタル製品、パーソナルケア・コスメだった。うち家電は26.5%増で全体の16.3%、携帯電話・デジタル製品は23.1%増で14.4%をそれぞれ占めた。

注目したいのは、国家郵政局によると、10月21日~11月10日の宅配便の集荷件数は前年同期比21.4%増の120億8200万件、配達数は25.3%増の121億2400万件に達し、1日当たりの業務量は5億5千万件を超え、ピークが74%増の7億2900億件で記録を塗り替えた点である。(新華社北京)

中国ECセール「双11」、実施期間が過去最長に 前倒し進む

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