AI活用でタンパク質設計を効率化。中国ベンチャー、シリーズAで20億円超を調達

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人工知能(AI)を用いたタンパク質設計を手がける中国のスタートアップ企業「天鶩科技(Matwings Technology)」がこのほど、シリーズAで1億元(約20億円)超を調達した。啓明創投(Qiming Venture Partners)が出資を主導し、涌鏵投資(Yonghua Capital)や既存株主の本草資本(3E Bioventures)なども参加した。調達した資金は主に、自社開発したタンパク質設計用の大規模言語モデル(LLM)AI「AccelProtein」の技術改良に充てられる。

天鶩科技は2021年、上海交通大学の出身者が中心となって設立された。同社が開発したAccelProteinはディープラーニング技術を通じ、タンパク質の配列データ7億8000万件(プライベートデータ5億件を含む)とアノテーション済みデータ1億件近くからなる独自のデータセットを用いて訓練してある。そのため、タンパク質の配列、構造、その機能の複雑なつながりを理解し、サンプル数がゼロあるいは非常に少ないタンパク質でも、その機能を効率的に予測することができるという。

天鶩科技は設立後わずか3年余りで、創薬や体外診断、医薬中間体、栄養・ヘルスケアなどを手がける企業向けのタンパク質設計プロジェクト30件以上を成功させている。

中国、たんぱく質設計に大規模言語モデル活用 創薬や体外診断などへ応用開拓

*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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