日本の自動車部品メーカー、サプライチェーン博で商機拡大図る

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中国北京市で開催中の第2回中国国際サプライチェーン(供給網)促進博覧会には、日本貿易振興機構(ジェトロ)が昨年に続き出展し、日系自動車部品メーカー9社による展示ブースをスマートカー展示エリアに設けている。
 
精密鋼管メーカーの小出鋼管が2007年に設立した天津小出鋼管は、ジェトロの企画で出展した日系メーカーの一つ。現在は日本のガソリン車の二次サプライヤーとして自動車用金属鋼管を手掛ける。同社営業部の董方舟市場開発係長は「ここ数年は中国の自動車産業が急速に発展し、日本の自動車メーカーは試練の時を迎えている。多くの中国の自動車関連企業と知り合い、さまざまな車種やニーズに応じた部品の生産を図っていきたい」と出展の意気込みを語る。
 
今回サプライチェーン博に設けられたスマートカー展示エリアには、コア原材料から主要部品までスマートカー産業の川上・川中・川下の重要な技術や製品が集まり、便利な協力商談プラットフォームを出展企業に提供している。「自動車部品関係の日系企業はこれまで他の日系企業と取引することが多かった」。ジェトロ北京事務所の草場歩副所長は、自動車産業全体が大きな変革期にある中、日系企業は中国での新しい取引先探しを迫られていると指摘する。「出展企業が実りある商談をし、新たな取引先の開拓につなげられることを期待している」と述べた。
 
サプライチェーン博のスマートカーをテーマとしたフォーラムによると、中国の新エネルギー車(NEV)の生産台数は今年、世界で初めて年間1千万台を超えた。ジェトロ華北地域広域事業部長を務める赤澤陽平氏は「中国はわれわれにとって非常に重要な市場で、特に新エネ車分野の発展は目覚ましい。中国のサプライチェーンとの結びつきを強め、より多くの中国自動車メーカーと供給協力を実現したい」と語った。(新華社北京)

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