アリババ2019年7~9月期決算も11四半期連続で40%増収 EC事業が絶好調 

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アリババは1日、第2四半期(2019年7~9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比40%増の1190億2000万元(約1兆8300億円)で、市場予測の1166億9500万元(約1兆8000億円)を上回った。非GAAPベースの純利益も前年同期比40%増の327億5000万元(約5000億円)で、市場予測の260億3000万元(約4000億元)を上回った。また普通株主に帰属する当期純利益は725億4000万元(約1兆1200億円)で、市場予測の169億3000万元(約2600億円)を大幅に上回り、前年同期比262%増となった。

第2四半期の中国小売市場におけるモバイル端末による月間アクティブユーザー数(MAU)は、今年6月に比べ3000万人増の7億8500万人となり、また年間アクティブコンシューマーは1900万人増の6億9300万人となった。過去9四半期において、アリババの運営するECサイト「タオバオ(淘宝網)」と「天猫(Tmall)」のモバイル端末アクティブユーザーは2億5600万人、また年間アクティブコンシューマーの数は2億2700万人増加している。

アリババは売上高の伸びが11四半期連続で40%を超えており、業界の成長率を上回っている。売上高の継続的な急拡大は、主業務であるEC事業とクラウドコンピューティング事業の力強い成長と大きく関係している。タオバオと天猫のユーザーは、一~二級都市および三級都市以下の地方都市市場において急拡大を続けている。現時点で天猫の出店者の50%超が、ライブ配信を通じ消費者との交流を実施している。

今四半期は例年では売上高とユーザー数が伸び悩む時期になりがちだったが、今年の各大手EC事業者はいずれも新規顧客の獲得とリテンション(継続率)を強化。「拼多多(Pinduoduo)」は6月18日の「618」セール期間に100億元(約1500億円)の値引きキャンペーンを実施したが、それ以降「京東(JD.com)」や「蘇寧易購(Suning.com)」も同様の施策を次々をスタートしたほか、アリババも第三のショッピングイベントデー「99聚劃算節」を9月上旬に10日間にわたり実施した。

このほか、第2四半期にはネットイース(網易)傘下の越境EC「網易考拉(ネットイースコアラ)」を20億ドル(約2200億円)で買収したことで、アリババの「天猫国際(Tmall Global)」とネットイースコアラの市場シェアは58%に達したとみられ、他のプラットフォームを大きく引き離した。越境EC市場におけるシェア上昇もアリババの売上増の一因となっている。

地域密着型生活サービス事業に関しては、フードデリバリー「ウーラマ(餓了麽)」と「口碑(Koubei、現在はデリバリー業務も手掛ける)」の注文数増加により、売上高は前年同期比36%増の68億3500万元(約1050億円)に達した。またクラウドコンピューティング事業の売上高もアナリストの予想を超え、92億9100万元(約1400億円)となった。重要テクノロジー分野への投資は、アリババを新たな成長ステージへと押し上げている。

このほか、年会費88元(約1400円)の有料会員制度「88VIP」の利用者増も、新規ユーザーの獲得に貢献している。同制度の会員になると、ホテル、動画配信サービス、フードデリバリーなど388もの提携先のサービスが割引価格で利用できるというものだ。

2019年6月時点で、アリババの国内のアクティブバイヤー数(頻繁に買い物をする顧客の数)は7億3000万人、また「アント・フィナンシャル(螞蟻金服)」の国内のアクティブユーザー数は9億人となっており、両者には2億人の差がある。アリババはアント・フィナンシャルのユーザーを同社の各ECサイトに誘導することも可能と考えている。

純利益の急拡大は、アリババの保有するアント・フィナンシャルの株式による利益とも関係している。決算報告によれば、アリババは9月下旬の時点でアント・フィナンシャルの33%の株式を保有しており、これによる特別利益692億元(約1兆700億円)を第2四半期に計上した。

このほど、アリババが香港で二度目の上場を計画中であるとの情報が伝えられた。以前の報道によれば最大で150億ドル(約1兆6000億円)の調達を目指すとのことだ。(翻訳・神部明果)

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