中国車載電池大手の寧徳時代（CATL）は12月10日、欧州自動車大手のステランティスと合弁会社を設立し、スペイン東部のサラゴサに最大年産能力50ギガワット時（GWh）の車載電池工場を建設すると発表した。同工場で生産した電池は、主にステランティスのEVに搭載される。

合弁会社の出資比率は、CATLルクセンブルク支社が50％（12億1100万ユーロ、約2000億円）、ステランティスのスペイン支社が40％（9億6900万ユーロ、約1600億円）、フランス支社が10％（2億4200万ユーロ、約390億円）で、CATLが支配権を握る。

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CATLは、今回のプロジェクトでステランティスとの提携がさらに深化するとした上で、両社の強みとリソースを最大限に活用し、世界の自動車産業の電動化とクリーンエネルギーへの移行を加速する方針を明らかにした。また、ステランティスとの提携は同社のグローバル展開をさらに強化し、収益力と市場競争力の向上につながるとの考えを示した。

CATLのドイツ工場とハンガリー工場はすでに稼働しており、スペイン工場が加われば欧州の生産拠点は3カ所となり、欧州市場での事業展開を効果的に支える体制が整う。

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＊1ユーロ＝約162円で計算しています。

（36Kr Japan編集部）