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中国の業界団体で、海外での一括請負契約事業を行う企業・団体が加盟する中国対外承包工程商会の房秋晨会長はこのほど、重慶市で開かれた同商会の第8期理事会第3回全体会議および2024業界年次会議に出席し、世界経済の回復がけん引力となり、グリーン(環境配慮型)発展と科学技術イノベーションが力を与え、多国間・二国間および地域間の経済協力が絶えず深まり、業界に関連する支援政策の最適化が進むなど多くのプラス要因が重なる中、海外建設工事受注業界は新たな発展の好機を迎えるとの見通しを示した。
房氏は「発展途上国のグリーン・低炭素発展に対する潜在需要は非常に大きい。風力発電や太陽光発電、エネルギー貯蔵、水素などの新エネルギープロジェクトは依然として発展の絶好の時期にある。各国の従来型インフラの更新・改造も市場に大きな成長余地を生み出すとみられる。関連分野における中国の先進技術の蓄積と整った産業チェーンという強みは、企業がインフラ分野の国際協力に深く関わるための新たな好機を生み出すだろう」と述べた。
今年1~10月の中国の海外建設工事受注額は前年同期比15.3%増の1776億5千万ドル(1ドル=約157円)、完成工事高は2.0%増の1243億8千万ドルと、規模が着実に拡大し、業界は良好な発展を見せた。
房氏によると、1~10月は引き続き建設、電力、交通の伝統的な3分野が海外建設工事受注の上位3位を維持した。風力発電や太陽光発電、エネルギー貯蔵、水素などをはじめとする新エネプロジェクトの新規契約が比較的多かったことから、電力分野の新規契約額は37.1%増の344億6千万ドルと、大幅に増加した。新規契約額が1億ドル以上のプロジェクトは83件増えて426件となったほか、多くの大型プロジェクトが稼働を開始、または順調に進捗し、「一帯一路」立体的相互接続ネットワークの象徴的なプロジェクトとなっている。【新華社北京】
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