中国新興EV24年販売ランキング:理想汽車が50万台超で首位独走、ファーウェイ支援のAITOが猛追撃

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中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2024年12月と通年の新車販売(納車)台数を発表した。

24年12月は各社とも販売台数を伸ばすなか、理想汽車(Li Auto)は販売台数が6万台に迫り、新興勢トップの実力を見せつけた。低価格戦略で勢いに乗る零跑汽車(Leap Motor)は4万台余りを売り上げて2位。小鵬汽車(XPeng Motors)と蔚来汽車(NIO)も3万台以上と販売台数を大きく伸ばした。華為技術(ファーウェイ)が打ち出すEVブランド「問界(AITO)」も3万台を超えたが伸びが足りず、小鵬とNIOの後塵を拝した。

年間販売台数では、理想が50万台超で圧倒的首位。AITOが42万台弱で新興勢2番手につけ、零跑汽車が29万台超で追う形となった。4位以下は、NIO、吉利汽車(Geely Automobile)傘下の高級EVブランド「極氪(ZEEKR)」、小鵬、小米汽車(Xiaomi Auto)の順だった。

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以下に24年の年間販売台数(推計)上位7社のデータをまとめた。

1位:理想汽車

理想汽車(Li Auto)の24年の年間販売台数は50万508台。24年12月の販売台数は前年同月比16%増の5万8513台と過去最高を更新した。安定した人気の「Lシリーズ」に加え、3月に発売したミニバン「MEGA」も着実に販売台数を伸ばし、新興勢トップの地位を盤石にした。

李想CEOは今後のビジョンについて、「理想汽車は単なる自動車メーカーにとどまることはない。物理世界とデジタル世界をつなぎ、世界をリードする人工知能(AI)企業を目指す」と語った。

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2位:AITO

問界(AITO)の24年の年間販売台数は41万9755台。24年12月の販売台数は、前年同月比23.4%増の3万189台だった。SUV(多目的スポーツ車)の「M5」「M7」「M9」の3車種のうち、最高級車種のM9は24年12月時点の累計販売台数が19万台を突破し、50万元(約1100万円)以上の高級EVでトップとなった。

25年にはM9よりも価格を抑えた新車種「M8」の発売が予定されており、販売増の起爆剤になることが予想される。

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3位:零跑汽車

零跑汽車(Leap Motor)の24年の年間販売台数は29万3724台。24年12月の販売台数は、前年同月比128%増の4万2517台だった。低価格戦略が奏功し、単月販売台数が7カ月連続で過去最高を更新するなど、24年は飛躍の年となった。

25年は欧州自動車大手ステランティスとの協業で海外市場での知名度を高め、さらなる業績拡大を狙う。

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4〜6位

極氪(ZEEKR)の24年の年間販売台数は22万2004台。24年12月の販売台数は、前年同月比102%増の2万7011台だった。

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蔚来汽車(NIO)の24年の年間販売台数は22万1970台。24年12月の販売台数は、前年同月比73%増の3万1138台だった。

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小鵬汽車(XPeng Motors)の24年の年間販売台数は19万73台。24年12月の販売台数は、前年同月比82%増の3万6695台だった。

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7位:小米汽車

スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)が手がける「小米汽車(Xiaomi Auto)」は、24年12月も販売台数が2万台を突破。納車が始まった4月からの累計販売台数が13万5000台を超えた。小米汽車は爆発的な人気を呼んだ「SU7」に続き、25年半ばにはSUV(多目的スポーツ車)「YU7」の発売を予定しており、25年も中国EV業界の台風の目になりそうだ。

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25年は中国のEV市場をめぐる競争がさらに激化し、力のない新興メーカーは淘汰されていくだろう。上位勢各社は新型車の発表や技術力を競うだけでなく、国内市場から海外市場へと事業を拡大して生き残りを図るとみられる。

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(36Kr Japan編集部)

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