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VR(仮想現実)ヘッドセットの開発を手掛ける中国テック企業の「Pimax(小派科技)」がこのほど、シリーズC1+で約1億元(約20億円)を調達した。地方政府系の諸暨経開創融投資が主導し、既存株主の常春藤資本(Ivy Capital)も参加した。中国国内のVRヘッドセット分野では、2024年以降最大規模の資金調達となる。
今回の資金調達を受けて、米国の研究開発チームを拡充するほか、欧州にも新たな研究開発プラットフォームを設立し、全世界で技術革新力を高めていくとしている。
Pimaxは2015年に設立され、高性能のVRヘッドセットの研究開発と製造に注力している。設立から長期にわたり研究開発に取り組み、ディスプレイやレンズ、アルゴリズムの最適化などを中心に技術力を蓄積し、4K・8Kの高精細VRヘッドセットを初めて世界で発売したメーカーのひとつとなった。
事業分野はエンタメ・ゲーム、デザイン、教育、バーチャル不動産などに広がり、売上高は3年連続で倍増した。海外ユーザーの割合が8割を占め、グローバル市場でも評価されている。
これについて創業者の翁志彬氏は、「わが社の研究開発・革新力と製品の豊富なラインアップ、海外市場戦略のたまものであり、世界のハイエンドVR市場が急速に安定して成長しているおかげでもある」と語る。
技術面では、長期にわたる研究開発や技術革新を通じて、高いリフレッシュレートのディスプレイ技術や、革新的光学ソリューションなどのコア技術を開発し、国内外で数百件の特許を取得している。
2024年には、デバイスの性能とユーザーエクスペリエンスを向上させ、利用シーンがより多彩になった「Pimax Crystal Light」「Pimax Crystal Super」「Pimax Dream Air」の3製品をリリースした。
Pimax Crystal LightはCrystalシリーズの軽量版だ。高解像度と広い視野角を持つと同時に、装着時の快適さが増し、より広いユーザーに受け入れられるようにした。またPimax Crystal Superは超高精細ディスプレイを採用し、VRのヘビーユーザーやプロユーザーを取り込んだ。Pimax Dream Airは世界最軽量、最薄、最小の8Kフル機能設計で、軽さと高性能を見事に両立させている。
世界のXR産業はさまざまなシーンに深く浸透し、市場のニーズもますます定着している。こうしたなか、Pimaxはハードウェアの開発に集中して次々と新製品をリリースし、シャープネス、視野角、リフレッシュレートなど主要な指標を改善し、ユーザーのために究極の仮想現実体験を作り上げている。
翁氏は、今回の調達は同社の急成長を資金面から支えるもので、今後も引き続き次世代XR技術の研究開発に力を入れて積極的に応用シーンを広げ、世界展開を進めていくと述べた。
*1元=約22円で計算しています。
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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