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電気自動車(EV)大手の米テスラは1月29日、2024年10〜12月期と12月期通期の決算を発表した。10~12月期の売上高は前年同期比2%増の257億700万ドル(約3兆9000億円)、粗利益は6%減の41億7900万ドル(約6400億円)、純利益は71%減の23億1700万ドル(約3500億円)だった。事業別の売上高は、主力のEVが8%減の197億9800万ドル(約3兆円)となった一方で、蓄電事業は113%増の30億6100万ドル(約4700億円)と過去最高を記録した。
24年12月期通期の売上高は前の期比1%増の976億9000万ドル(約14兆9000億円)、純利益は53%減の70億9100万ドル(約1兆1000億円)となった。うちEVの売上高は6%減の770億7000万ドル(約11兆8000億円)、蓄電事業は67%増の100億8600万ドル(約1兆5000億円)だった。
蓄電事業はテスラの業績を支える存在に成長しつつある。24年10~12月期は家庭用蓄電池「パワーウォール」と大型蓄電池の「メガパック」の設置台数が過去最高を更新。単四半期蓄電量は前年同期比244%増の11ギガワット時(GWh)、年間では114%増の31.4GWhとなった。
テスラによると、米カリフォルニアの大型蓄電池工場「メガファクトリー」の材料コストなどが縮小し、24年10〜12月期の蓄電事業の粗利益は過去最高を更新した。中国上海のメガファクトリーも24年12月に竣工し、25年1~3月期には本格的に生産を開始する。
新型の家庭用蓄電池「パワーウォール3」の生産増強と市場拡大に伴い、パワーウォールの設置台数は25年も過去最高を更新し続ける見通しだ。テスラは、25年の設置台数が前年比で少なくとも50%増加すると見込んでいる。
*1ドル=約153円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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