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日産自動車と中国・東風汽車集団の合弁会社「東風日産」は2月12日、5月発売予定の新型EVセダン「N7」に中国の人工知能(AI)スタートアップDeepSeekの推論モデル「DeepSeek-R1」を導入したと発表した。車両のヒューマンマシンインタラクションを向上させる狙い。
DeepSeekの導入は合弁自動車メーカーとしては初。東風日産は車の電動化・スマート化に向けた着実な取り組みを鮮明にした。周峰副社長は、同社は一環して「最高のスマート体験」を提供するために努力しており、N7とDeepSeek-R1との統合も「最高のスピード」で完了したと説明した。
これに先立つ2月10日、中国自動車大手のBYDも独自の車載向けスマートアーキテクチャ「璇璣(XUANJI)」にDeepSeek-R1を統合し、車両側とクラウド側のAI機能を迅速に高める方針を明らかにした。
日産は現在、世界最大のEV市場である中国で巻き返しを図っている。N7は、2024年の広州モーターショーで初披露され、注目を集めた。中国の一般家庭向けに開発され、東風日産の新しいモジュラーアーキテクチャーを採用する最初のモデルでもある。
東風日産の関口勲社長は広州モーターショーで、26年までに「Nシリーズ」と呼ぶ新エネルギー車(NEV)5車種を中国市場に投入し、N7を含むバッテリーEVやプラグインハイブリッド車(PHEV)、レンジエクステンダーEVを展開すると説明した。日産は研究開発費や技術人材の拡充も進めており、今後3年間で東風日産のNEV部門の研究開発費として100億元(約2100億円)超を投じ、技術センターの人員も4000人に拡大する方針だという。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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