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米電気自動車(EV)大手テスラの中国法人は21日、上海で建設した大型蓄電システム「メガパック」の工場が正式に輸出を開始し、商用蓄電池を搭載した最初の貨物船が上海港からオーストラリアへ向け出発したと発表した。
テスラにとって米国以外で初のメガパック工場となる同工場は、昨年5月に上海自由貿易試験区臨港新片区(エリア)で起工。わずか9カ月後の今年2月に稼働すると、高い効率を維持し、今度は1カ月余りで輸出を実現した。
テスラのマイケル・スナイダー蓄電・充電担当副総裁は、テスラにとって上海のメガパック工場の稼働は電力貯蔵用電池の生産能力の世界的展開を意味し、製品がより多くの海外市場へ投入され、企業の効率を向上させるとともに生産・物流コストを削減することが期待されると述べた。
工場は商用蓄電池を年間1万台生産する計画で、蓄電規模は約40ギガワット時に上り、製品は世界市場へと供給される。テスラは2025年の蓄電池製品の設置容量が前年比で少なくとも5割増加すると見込んでいる。
スナイダー氏によると、上海のメガパック工場は主に欧州やオーストラリアなどの市場をターゲットとしている。生産能力の向上に伴い、輸出規模も拡大する見通しだという。
エネルギー貯蔵はエネルギーのグリーン(環境配慮型)転換を加速させる重要な力であり、グローバルな生態文明の重要な参加者である中国は、エネルギー貯蔵システムの主要なマーケットでもある。国家能源(エネルギー)局のデータによると、中国の新型エネルギー貯蔵システムの蓄電容量は24年末までに7376万キロワットに上っている。(新華社上海)
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