中国Pony.ai、トヨタと共同開発の量産型ロボタクシー発表 第7世代自動運転システムも

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中国の自動運転企業「小馬智行(Pony.ai)」は、4月23日に開幕した上海国際自動車ショーで、第7世代の自動運転車用ソフトウエア・ハードウエアシステムを発表した。同時に、トヨタ、北京汽車集団(BAIC Group)、広州汽車集団(GAC Group)の3社それぞれと共同開発した第7世代の自動運転タクシー(ロボタクシー)3モデルを披露した。小馬智行が開発するドライバー不要の自動運転レベル4技術は、大規模量産の段階に入った。

発表会の席上、共同創業者で最高経営責任者(CEO)の彭軍氏は「2025年はロボタクシー量産元年になる」と述べた。

第7世代の自動運転システムは、100%車載グレード部品、前世代比で7割のコスト削減、プラットフォーム・ベース設計という3つの強みを持つ。車載向けSoC(システム・オン・チップ)を基盤とする自動運転レベル4のシステムソリューションとしては世界初。米NVIDIAの車載向けSoC「Orin-X」のほか、ソリッドステートLiDARなどの高性能部品を採用しており、設計寿命は10年または60万キロメートルとされている。

第7世代のロボタクシーには、LiDAR9基、カメラ14台、ミリ波レーダー4基に加え、複数の環境センサーを搭載し、360度全方位検知と最大650メートルの超長距離探知を実現した。自社開発のセンサークリーニングシステムが、複雑な都市交通環境、雨や雪などの悪天候、急な飛び出しや緊急車両の回避など高難度な状況への対応を支え、ロボタクシーの安全性と商業運行の可能性を高める。

小馬智行は2023年8月、トヨタ自動車(中国)投資(TMCI)および広汽トヨタ自動車(GTMC)と10億元(約200億円)を共同出資して合弁会社「騅豊智能科技(Zhuifeng Intelligent Tech)」を設立し、トヨタの純電気自動車(BEV)「bZ4X」をベースに第7世代ロボタクシーを共同開発すると発表した。bZ4Xベースのロボタクシーの第1弾モデルは、すでに公道走行テストを進めている。

*1元=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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