中国発スマートプロジェクター「XGIMI」、2年連続で世界シェア首位に

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調査会社・洛図科技(Runto Technology)のデータによると、中国発スマートプロジェクターメーカーの「XGIMI(エクスジミー)」は、2024年の家庭用プロジェクター市場において、前年に続いて世界シェア1位を記録した。

2013年に設立されたXGIMIは、現在では日本を含む世界100以上の国と地域で製品を展開しており、累計出荷台数は650万台に達した。同社の製品群は、ホームシアター用途に加え、屋外での使用にも対応するポータブルモデルも揃えており、幅広いユーザー層のニーズに応えている。

XGIMIの急成長を支えているのは、洗練されたデザインと継続的な技術革新にある。主力製品は、フルHDや4Kの高解像度映像を高輝度で投影できるだけでなく、Dolby Vision認証やIMAX Enhanced認証といった国際的な画質規格にも準拠。さらに、オートフォーカス、自動台形補正、障害物検知・回避といった高度な自動補正機能を搭載し、設置や操作の簡便性を大きく高めている。

中でも注目されているのが、業界初となるレーザーとLEDを融合した独自の「デュアルライト・テクノロジー」である。このハイブリッド光源は、従来のLEDや単体レーザー方式に比べて明るさと色再現性、寿命のいずれにも優れ、次世代のプロジェクター技術として期待されている。

プロダクトデザイン面でも高い評価を獲得しており、これまでに日本最大級のオーディオビジュアルアワードであるVGPをはじめ、アメリカのCESイノベーションアワードや日本のグッドデザイン賞など、世界各国の賞を受賞している。

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市場調査会社Cognitive Market Researchのレポートによると、日本のホームプロジェクター市場は、家庭でのエンターテインメント需要の高まりや、教育・ビジネス分野でのデジタル化の進展により、近年着実な成長を遂げている。 特に、スマートプロジェクター市場は2024年に7168万ドル(約102億円)に達し、2031年までの年平均成長率(CAGR)は18.5%と予測されている 。

XGIMIは2020年の日本市場参入以降、、順調にユーザー数を伸ばしている。ただし、エプソンやソニーといった国内大手メーカーとの競争も激化しており、今後の市場シェア拡大には、製品ラインアップのさらなる充実とブランド認知の強化が不可欠となるだろう。

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(36Kr Japan編集部)

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