世界の石油消費量、30年にピーク シノペック予想

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中国石油大手の中国石油化工集団(シノペック・グループ)はこのほど、サウジアラビアの首都リヤドで「2025年中国エネルギー・化学工業産業発展シリーズ報告書の海外発表会」を開き、報告書「世界エネルギーの展望2060」を発表した。世界の石油消費量は2030年前後に46億6千万トンのピークに達すると予想。消費のウェートは交通分野から工業原材料分野へと移行しつつあるが、60年も石油は交通分野のエネルギー源の40%程度を占め、最大の構成比を維持する見通しとした。

同報告書は、中国企業が初めて海外で発表した中長期の世界エネルギー見通しである。世界の一次エネルギー消費が45年に標準炭換算で267億1千万トンのピークに達し、再生可能エネルギーの割合は60年に51.8%まで上昇すると見込む。エネルギー消費の伸びは鈍化し、60年には標準炭換算で252億2千万トンとなり、石油とガスを合わせて全体の35.7%を占める見通し。

非化石エネルギーの発展チャンスが増し、水素、二酸化炭素(CO2)の回収・有効利用・貯留(CCUS)、新型エネルギー貯蔵はエネルギー転換において重要な役割を担うとの見方を示した。水素の消費は60年に3億4千万トンを超え、うちエネルギー向けの消費比率は23年の2%程度から50%近くに上昇すると見込む。CCUSの規模は拡大し、30年のCO2回収量は1億1千万トン、60年は47億トンに増加する見通しとした。【新華社北京】

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