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中国の民間シンクタンク、胡潤研究院はこのほど、中国のブランド価値ランキング「胡潤ブランド番付2024」を発表した。同研究院がこのランキングを発表するのは今回が19回目となる。
ランク入りしたブランドのうち、酒造大手の貴州茅台酒が製造・販売する白酒(蒸留酒)「貴州茅台」が7年連続で「最も価値ある中国ブランド」に選ばれた。2位は動画投稿アプリ「抖音(Douyin)」で、順位を昨年から一つ上げた。ブランド価値は2450億元(約4兆9000億円)と前年比500億元(約1兆円)増加し、伸び率が最も大きいブランドとなった。3位はSNSアプリ「微信(Wechat)」で、ブランド価値は4%増の2350億元(約4兆7000億円)だった。
今回のランキングに入ったブランド価値の合計は6兆元(約120兆円)で、12.6%減少した。うち、価値が増加したのは133ブランド、減少したのは195ブランド、変わらなかったのは21ブランド、40ブランドがランキングから外れた。50ブランドが新たにランク入りを果たし、業種別ではメディア・娯楽が9ブランドと最も多く、次に医療・ヘルスケアの7ブランド、自動車製造の6ブランドが続いた。
ブランド数上位10業種のうち、ブランド価値が増加したのは4業種で、中でも家電業が9%増と最も大きく伸びた。次に自動車製造業(3%増)、生活サービス業(1%増)、タバコ業(1%増)が続いた。一方、最も大きく下げたのは酒造業の28%減で、次にメディア・娯楽業(21%減)、食品・飲料業(18%減)、電子商取引(EC、12%減)、医療・ヘルスケア(11%減)となった。
地域別にみると、北京市、広東省、上海市、浙江省、江蘇省、香港特別行政区はいずれも10ブランド以上がランク入りし、この6地域で全体の75%を占めた。
最も価値のある自動車製造ブランドでは、比亜迪(BYD)が20%増の1200億元(約2兆4000億円)で1位、理想汽車が2位となった。3位には奇瑞汽車が上海蔚来汽車(NIO)を抜いて浮上し、4位は通信機器大手華為技術(ファーウェイ)のスマート技術を搭載する「問界(AITO)」となった。【新華社北京】
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