上汽集団とファーウェイ共同開発のEVブランド「尚界」、上海に生産拠点

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中国自動車大手の上海汽車集団(上汽集団)は4月29日、中国(上海)自由貿易試験区臨港新エリア管理委員会と、完成車生産と電池供給プロジェクトについて、契約を結んだ。  

上汽集団は今年2月、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と新たな電気自動車(EV)ブランド「尚界(SAIC)」の共同開発に関する協力協定を締結した。「尚界」はファーウェイの基本ソフト(OS)「鴻蒙(ハーモニー)」を搭載する技術ブランド「鴻蒙智行(HIMA)」の5番目となる。 

集団で尚界協力事業部を担当する祝勇氏によると、「尚界」はファーウェイのスマートモビリティーソリューションを搭載し、ファミリーや若いホワイトカラーなどをメインのターゲット層とする、中・高級スマートEVである。第1弾モデルは今年秋に発売し、価格帯は20万元(約400万円)程度の予定。スポーツタイプ多目的車(SUV)モデルを主軸とし、発売当初の年間生産能力は約25万台を計画する。 

新エネ車産業は臨港新エリアをけん引する産業の一つで、「尚界」プロジェクトの進出は、産業規模のさらなる拡大につながる見通し。管理委員会ハイテク産業・科学技術革新処の李向聡副処長は「プロジェクトの導入により、臨港新エリアの新エネ車産業はテスラと上汽集団傘下のEVメーカー・智己汽車科技の二極から多極への移行が進み、産業規模は3千億元台に躍進する」との見通しを示した。上汽集団と寧徳時代新能源科技(CATL)が共同出資する動力電池メーカー、上汽時代動力電池系統の車載電池プロジェクトも同時に進出する。 

臨港新エリアには、自動車関連企業200数社が集積する。うちカーエレクトロニクス関連が50数社、ソフトウエア関連が20数社を数え、製造、研究開発、検査測定を一体化した自動車産業エコシステムが構築されつつある。【新華社上海】

中国首位陥落の上海汽車、ファーウェイと組み反転攻勢狙う。EV連合「鴻蒙智行」、第5ブランド「尚界」立ち上げ

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